合理的配慮って? 2(播磨町)

河原 正明 
播磨町総合相談・相談員(水・金曜日勤務)

誰もが暮らしやすい地域にしていくために、私たちにもできる工夫と手助け「合理的配慮」について、考えてみましょう。
『バスの中での出来事』
最近、車いすでバスに乗ることがよくあります。運転手さんも手慣れたもので、さっとスロープを出し、車いす席の乗客に声をかけ、席を譲ってもらい乗車させてくれます。
本当にありがたいことです。
先日、バスに乗っているとある停留所で、一人の20代ぐらいの男性が乗ってこられ、一番前の席に向かわれたのですが、あいにく先客があり、座ることができませんでした。ほかの席は空いていたのですが、彼は一番前の席から離れず、佇んでいます。運転手さんも安全のため着席するよう促されていましたが、彼はそこを離れません。見かねた先客の方が席を譲られバスは出発しました。
おそらく、彼は知的な障害のある方だと思われますが、知的に障害のある方の中には、自分の行動パターンを崩すと状況がわからなくなり、パニックになることがあります。
そのような特性を理解し、私の車いすの乗車の時のように席を譲ってくださる方が増えたら、彼はもっと暮らしやすくなるだろうと感じるひと時でした。
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福祉グループ ☎079(435)2361
総合相談窓口 ☎079(430)6000

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