乳幼児の目の話
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新生児は目が見えていないと思われる方もいますが、まったく見えていないわけではなく、「まぶしい」「暗い」といった明暗や白黒を認識します。視力は0.02程度で、目から20~30㎝の距離がぼんやりと見えています。黒目を支える筋肉が発達していないため、黒目があちこち動くことがあります。授乳や抱っこの時に、赤ちゃんに顔を近づけて話しかけましょう。
生後3ヵ月頃には、左右に動くものを目で追う「追視」がみられるようになり、焦点を定めることもできるようになります。はっきりとした色や形は認識しやすいので、赤ちゃんが反応しやすいおもちゃや絵本で遊んであげましょう。
生後6ヵ月頃の視力は0.1程度になり、今まで声や匂いで判断していた周りの人を、顔で区別できるようになります。この時期から人見知りがはじまります。またお座りができるようになると、寝ていた頃より視野が広がり、色々なものに興味をもつようになります。
1歳の視力は0.2程度、5歳で1.0程度になり、6~7歳くらいで安定すると言われています。播磨町では3歳児健康診査で機器を使用して、遠視・近視・乱視の確認をし、必要な方には眼科受診を案内しています。また気になる症状があれば、視能訓練士に相談できます。
子どもの視野については、意識されていない方が多いと思います。6歳児の視野は左右90度(大人の60%)、上下70度(大人の58%)と、思っている以上に狭いのです。6歳より小さい子はさらに視野が狭いということになります。お子さんが急に飛び出したり、危ない行動をするのは、「見ていない」のではなく「見えていない」のかもしれません。
スマホやタブレットを長時間見ていると、立体的に見る力が育たない、画面からのブルーライトで網膜に悪影響を与える、寝つきを悪くさせる、コミュニケーション能力が低下するなどと言われています。長時間、スマホやタブレットを見せることはやめましょう。