こんにちは。少しずつ暖かくなってきましたね。
先日、関西電力の方とお話をする機会を頂きました。電力事情のお話を伺い少し自分なりに調べてみたところ、、、今年の夏はかなり厳しい対応が迫られそうです。
結論から先に言いますと、今から電力不足を前提とした生活への備えをして下さい。
具体的には緑のカーテン(ゴーヤなど)、冷たく感じるマット、省エネ電化製品の購入です。去年の夏によく売れたものを早い目に購入することをお勧めします。
個人の努力だけでは難しいので、行政からの啓発や夏場は避暑地として公共施設の開放などの検討をお願いしないといけませんね。
具体的には昨年2011年の夏の電力のピークは
7月 2617万KW (7月11日最高気温33.3度)
8月 2785万KW (8月9日最高気温35.6度)
9月 2613万KW (9月14日最高気温34.8度)
でした。
ということは今年も2900万KWくらいの電力を準備しておく必要があり、関電のHPを見ると関電の全ての設備容量は4080万KWで一見、十分なように見えます。
ところが、ここには原子力も含まれており3月時点の供給容量は2265万KWとなっております。
(詳細) 関電HPから(単位:万KW)
(設備容量) (供給容量12年3月時点)
原子力 977 0
火力 1691 1454
水力 820 311
再生エネ 0 0
その他 0 501
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合計 4080 2265
※その他は企業から購入した電力、石炭など
詳細を見ると火力は稼働率85%とほぼ一杯で、水力で300~400万KWを増やす余地はありますが、増やしても去年の最大電力使用量ギリギリ。他の電力会社からの融通も厳しいことが予想されます。
そして、火力、水力をより使うということは発電にコストがかかり、このままだと家庭の電力コストに跳ね返ってくる可能性があります。
余談ですが、関電の方が「水力を増やす」と伺ったのですが、上記の数字を見てまだ余地があるということがわかりました。
原子力の再開が難しいようですので、電力が不足するという前提で、この夏の対策を立てて頂くことをお勧めします。