成長の年 ともにまもろう ぬくもりと支えあい
〜ふれあう心 つながる絆〜
播磨町長 佐伯 謙作
【はじめに】
我が国の景気は、コロナ禍の影響から脱した後、高い企業収益に支えられ日経平均株価もバブル期の水準を取り戻すなど、デフレ脱却に向けて着実にその歩みを進め、緩やかではありますが回復傾向にあります。
しかしながら、賃金上昇が物価の上昇に追いついておらず、デフレから完全に脱却するためには、個人消費をより力強いものとしなければなりません。
また、地方自治体も、物価高の影響や社会保障費の一層の増加に加え、頻発する自然災害への対策など、複雑で多様な行財政需要への対応が求められています。
このような中、皆さまの負託を受け令和4年7月に町長に就任してからおよそ2年8カ月、任期の3分の2が経過しました。この間、オープンミーティングやタウンミーティングなどの意見交換会でたくさんのお声をいただき、皆さまの想いに寄り添うために全力で町政に取り組んでまいりました。これからもその歩みを止めることなく突き進んでまいる所存です。
町長に就任して以来3度目の当初予算となる令和7年度は、本町の成長を確かなものにするための未来への投資として積極的に編成を行い、過去最大の予算規模となりました。
歳入の根幹であります町税については、令和6年度に比べ3.7%の増となる、約58億9千万円を見込んでおります。
また、地方交付税についても、臨時財政対策債の新規発行がゼロとなったことや、人件費の増加、物価高騰への対応などから、大幅な増額となっています。
一方、歳出においては、少子高齢化対策をはじめとした社会保障費の増加のみならず、賃金上昇や物価高騰の影響を大きく受けており、経常的な経費の増加が、今後も続くと見込んでおります。
多様化する住民ニーズに細やかに対応しながらも、今後の行財政運営についてより一層の効率化が求められているところであります。
そこで、昭和100年に当たる令和7年度は次の100年を見据えて、未来に向けて大きく成長するために、次の3つの『なりたいまち』をめざして深謀遠慮し、進取果敢に多様な課題に取り組んでまいります。
1つ目は、皆さまが安全・安心に暮らせるために、『今をまもり、未来をまもるまち』をめざします。
皆さまに今日を、そしてこれからを安全に安心して穏やかに過ごしていただくために、普段の暮らしから防災・防犯への意識を高め、自助・共助・公助が連携した取り組みを進めてまいります。
2つ目は、一人ひとりが生きがいや役割を持って暮らせる地域共生社会を実現するために、『みんなで支えあうまち』をめざします。
誰もが思い思いに活躍できる環境を創出するとともに、社会的・経済的な困難を抱えた方に丁寧に寄り添うことで、誰ひとり取り残されないよう、つながりと助けあいの輪が広がるまちの実現に向けた取り組みを進めてまいります。
そして3つ目は、「共に生きよう ふれあいのまち」宣言に基づき、『暮らしにぬくもりがかよいあうまち』をめざします。
人と人とのふれあいを通して、あたたかい関係を築き、年齢や性別、国籍、障がいのあるなしなどに関わらず、みんなが心豊かに幸せな生活を送れるまちの実現に向けた取り組みを進めてまいります。
先人の方々が守り続けてきた歴史や伝統をしっかりと受け継ぎ、次代を担う子どもたちに確実につないでいくことが今を生きる私たちの役目です。
社会構造や価値観が大きく変化する中で、多様性を尊重した包摂性のある寛容な社会をめざし、第5次播磨町総合計画の将来像「いいとこいっぱい!笑顔いっぱい!みんなでつくる ふるさと はりま」の実現に向けて、住民の皆さま、企業の方々、議会と、行政が一丸となって取り組みます。
令和7年は巳年です。播磨町がみらいに向け大きく成長する年となるよう、これまでの皮を脱ぎ、さらなる進化をめざしてまいります。
それでは、「令和7年度施政方針」について、「第5次播磨町総合計画」に掲げた基本政策の柱に沿って、所信を述べさせていただきます。
令和7年度予算
問合せ 総務課財政係 ☎079‐435-0357
一般会計と特別会計などを合わせた予算総額は、265億2,857万6千円で、前年度と比べ6.1%の増となっています。
一般会計は、142億815万4千円で、前年度と比べ、8.7%の増となっています。
いずれも過去最大の予算規模となりました。
一方で、財政調整基金から一般会計への繰入額は、町税の増や補助金の積極的な活用により、例年並みで収まっています。
詳しくは、町ホームページからご覧いただけます。
一般会計の内訳