令和7(2025)年11月号
 ▶影がだんだん長くなり、夕暮れも早くなってきました。気が付けば、木々が少しずつ色づき始め、公園や花壇では草花がやさしい陽光をあびて、気持ちよさそうに秋の風に揺られています。「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」。春ほど有名ではありませんが、秋の野にも万葉の昔から日本を代表する風情があります。「萩の花 尾花葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花また 藤袴 朝貌(あさがお)の花」。全部知っていましたか?一日の中でも寒暖差があります。また、インフルエンザなどの感染症も流行っていますので、体調には十分気をつけてくださいね。
 ▶行楽の秋、10月4日に大中遺跡まつりが開催されました。例年よりも1か月早い日程で、当日は移ろいやすい空模様でしたが、盛会裏に終えることができました。準備からご尽力いただきました関係各位に心よりお礼申し上げます。また、この時期は町内各地で秋祭りが行われています。これからも、世代を超えた地域コミュニティの交流の場が受け継がれていくことを切に願います。
 ▶大中遺跡公園のおとなり、兵庫県立考古博物館では秋季特別展として「播磨の考古学」が開催されています。兵庫県の考古学研究の先駆者、今里幾次氏の功績を伝える展示です。また、播磨町郷土資料館でも「大中遺跡の新発見」という特別展を開催しています。こちらは大中遺跡の発見から現在までの研究成果と文化財保護活動の展覧会です。学問の秋、この機会に弥生の歴史にどっぷり浸ってみるのもいいですね。
 ▶10月6日は「中秋の名月」、まんまる十五夜お月さまは見えましたか?秋は春や夏に比べ空気が澄んでお月さまがくっきりと見えるそうです。そして、冬よりも見やすい高さにあるので、きれいに見える条件がそろっているのですね。大きな夢に向かって私も「ムーンショット」を続けていきます。でも、やっぱり月より団子。月見●ーガーが一番です! I’m lovin’ it♪
播磨町長 佐伯 謙作