ひろげよう こころのネットワーク
『第41回稲美町人権・同和教育研究大会』
1月29日(土)、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として参加者の人数を制限し、「第41回稲美町人権・同和教育研究大会」を開催しました。開会行事に続く講演会では、日本で最初の人権宣言と言われる「水平社宣言」を起草した西光万吉の実弟の孫にあたる奈良県御所市、西光寺住職の清原隆宣さんにお話をしていただきました。
演題 「人の世に熱と光を!」
講師: 清原 隆宣さん(奈良県西光寺 住職)
この地球上には砂浜の砂の数ほど命があります。そのうち人間として生まれてきた命は一握りの砂の数ほどです。私には父と母がおり、その父と母にもそれぞれ父と母がおり・・・その考えで10代遡ると千人を越え、20代遡ると百万人を越えます。私たちはこの命のリレーによって、人間として生まれてきたのです。この奇跡に感謝し、命を大事にし、毎日を精一杯生きることが大切です。
人間はみな尊いはずなのに、特定の地域に生まれたというだけで差別が起こります。これは一人ひとりの心の中にある間違った人間の見方「ものさし」がつくり出すのです。しかし、人を計る「ものさし」などないはずです。
水平社宣言の「尊敬」とは、人間をあるがままに丸ごと認め合い、お互いを大切にし、人間を尊敬するという「ものさし」を世に広めようということです。人が人として尊ばれ、大切にされる世の中をつくっていきましょう。