ギュツと抱きしめ気持ちを聞いて
このごろ、支援センターに来られている乳幼児の兄弟を育てているお母さんたちから、「上の子が下の子を押したり、叩いたりします。注意をしても、ぜんぜんなおりません」という相談がよく聞かれます。
お母さんは、下の子のお世話に忙しくて、上の子に対応する時間が少なくなっている場合があるかもしれませんね。
「上の子がおもちゃで遊んでいたのに下の子が邪魔をした」といった理由で、下の子を押したりするときがあります。
そんな時は、まず、上の子に声をかけて、共感しながら、気持ちを聞いてあげましょう。そうすることで、お母さんへの信頼感が高まり、「気持ちがわかってもらえた」と思って、押すことが、少なくなると思われます。
上の子が、お母さんの注目がほしくて、寂しくて、たたいたりする様子が見られたときは、お母さんは、イライラして「いい加減にしてよ」と、大きな声で怒ってしまうこともよくあります。「もう少し待ってね」「後でね」は子どもには理解できません。「今」してほしいのです。そんな時は、少しの時間でも目をあわせたり、添い寝をしてあげたり、ギュツと抱きしめたりすることが大事です。お母さんが、自分と向き合ってくれる時間があると、上の子の気持ちは落ち着きます。自分の気持ちが満たされると、
子どもは、親から離れて少しの時間を待つこともできます。