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昔と今の子育て
おばあちゃん世代と現代と、子育ての常識が違うことがあります。今回はそのいくつかを紹介します。
~離乳食開始前の果汁は不要~
以前は生後2~3カ月頃から、赤ちゃんに果汁を飲ませましょうという考えがありました。粉ミルクでは不足するビタミンを補うため、母乳や粉ミルク以外の味に慣れさせるためという理由でした。しかし、母乳や現代の粉ミルクには、赤ちゃんの成長に必要なビタミンがしっかり含まれていますので、それで十分に栄養が足ります。果汁を早期に与えることで、かえってアレルギーの心配があるという考えもあり、離乳食開始前に果汁をあげる必要はありません。
~お風呂上りの対応~
沐浴や入浴後は「白湯(さゆ)」を飲ませることが定番でしたが、その必要はなく、水分補給は母乳やミルクで構いません。また以前は、「赤ちゃんの肌はみずみずしいから、保湿は特にしていない」と、保湿は重要視されていませんでした。しかし最近は、新生児のうちから全身の保湿ケアをすることで、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルの発症リスクが下がるといわれており、赤ちゃんの保湿が重要視されています。保湿剤はクリームでもローションでも良いですので、使用感や季節などに合わせて、赤ちゃんの肌に合うものを使用してくださいね。
~できるだけ抱っこを~
「赤ちゃんをすぐ抱っこすると抱きぐせがつくから、泣いていても放っておいた方が良い」という考えがありました。赤ちゃんに母乳やミルクをあげ、オムツを替えても、赤ちゃんは構って欲しくて泣きます。その時に対応してもらえないと、泣いても仕方がないと、赤ちゃんはだんだんと泣かなくなります。やりやすくなったように感じますが、これは「泣いても助けてもらえない」という諦めであり、孤立感が生じます。赤ちゃんの要求全てに対応することは、生活上難しいですが、赤ちゃんが泣いている時は、できる限り優しく声をかけたり、抱っこをしてください。赤ちゃんの情緒の安定と自立心につながります。