HARIMAいいとこ検索 Vol.35

令和8(2026)年11月号
▶「秋風にたなびく雲のたえ間よりもれいづる月の影のさやけさ」9月25日は中秋の名月。「月に叢雲、花に風」あいにくの曇り空でしたね。そこにあるだけでなぜか心惹かれる「月」。この国にはその姿や時の移ろいを表す美しい言葉がたくさんありますね。新月のあと、かすかに姿を現す「朏」、半分の「上弦」「下弦」、「十五夜」前の「十三夜」「待宵」。そして「十五夜」翌日の「十六夜」は、月が迷いながら遅れて昇る姿から「ためらう」という意味で「いざよい」と呼ばれています。さらに、「立待」「居待」「臥待」「更待」と続き、古来、一夜一夜に名前をつけて風情を楽しんできました。文豪、夏目漱石も「I love you」を「月がきれいですね」と訳したとか(諸説あり)。月見の秋、夜長を満喫したいですね。
▶最近は、分からないこともAIがすぐに教えてくれます。目まぐるしく進化し、生活を便利にしてくれるAI。けれど、その答えを見て「なんとなく分かった気」になっていませんか。情報が溢れる時代だからこそ、示された答えを鵜呑みにせずに自分の頭でしっかりと考え、真偽を見極める力がますます求められます。「熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものになる。食べ物は食べることによってではなく、消化によって我々を養うのである」とは哲学者ショーペンハウアーの言葉。本を読むとは知識を得るだけでなく、自分の中で咀嚼し、理解を深めることなのかもしれません。播磨町立図書
館では、読書を記録する手帳「としょかんポケットダイアリー(としょポケ)」を配布しています。10月27日から11月9日は読書週間。読書の秋、本の世界に浸りながら、考える力を育ててみませんか。
▶鉄道ファンに耳よりのお知らせです。播磨町郷土資料館横に展示している別府鉄道が、魅力を増して帰ってきました。機関車と客車に加え、このたび多木化学株式会社様からご寄贈いただいた貨車の連結工事が完了。関係各位のご厚意とご尽力に心より感謝申し上げます。行楽の秋、鉄道の旅もいいですが、時を超えてよみがえった「多木のガッタン」をぜひご覧ください。鉄道ファンには、乗るのが好きな「乗り鉄」、写真撮影に情熱を燃やす「撮り鉄」、模型づくりが趣味の「模型鉄」などがあるそうです。中には時刻表を研究する「時刻鉄」、走行音や駅の発車メロディーを楽しむ「音鉄」なども。私はやっぱり駅弁目当て
の「食べ鉄」かな。食欲の秋です!

播磨町長 佐伯 謙作

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