▶問合せ こども課家庭支援係☎079-435-2362
私たちの身近なところに、さまざまな事情により、家庭で過ごすことのできない子どもたちがいます。
子どもは保護者の深い愛情につつまれて、家庭で健やかに育つことが望まれます。現在、日本には家族と離れて暮らす子どもたちが約4万5千人います。少子化の中においてもその数は年々増え続けています。
こうした子どもたちの約8割が施設で生活しており、家庭的な体験ができない状況にあります。
子どもたちを家族の一員として温かく迎え入れ、成長を支えてくれる「里親」が求められています。
子どもの明るく健やかな成長のため一歩を踏み出してみませんか。
自分に合った里親のかたちがあります
○共働き夫婦でも里親登録できます
研修の受講や面談をするための時間を確保する必要がありますが、子どもの養育への理解と熱意、そして子どもが安心して暮らせる環境がきちんと整っていれば問題ありません。単身で里親となっている人もいます。
また、里親委託に必要な知識は研修で身につけることができます。
そのほか、乳児院や児童養護施設で食事や遊びなどの日常的なお世話や関わり方を学ぶこともできます。少しずつ「里親」になっていけるようサポートしますので、育児経験のない人も安心してください。
○短期間の活動のみでも可能です
里親と聞くと、長期的な関わりをイメージするかもしれませんが、夏休みや正月、週末のみなど数日から一週間ほど子どもを迎える人も活動しています。
たとえわずかな時間でも、家族一緒に公園でお弁当を食べたり季節の行事を楽しんだりする中で得られる温かい体験が、将来家庭を築くときに大きな役割を果たします。
○養育に必要な費用が毎月支給されます
金銭面での不安を感じる人が多いかもしれませんが、里親手当のほかに一定の生活費、医療費、教育費が支給されます。
登録手続きの流れ
相談 こども家庭センター(児童相談所)で相談と申し込みができます
研修受講 里親制度について学び、施設での実習も行います
家庭訪問 こども家庭センターなどの職員が家庭訪問し、養育環境を確認します
里親認定・登録 里親申請書を提出し、里親の認定を受けます
ひきあわせ 子どもの状況と里親の希望を照らし合わせて「ひきあわせ」を行います。受け入れ準備が整った後、里親委託が始まります
▼問合せ まずは相談を
兵庫県中央こども家庭センター(明石市北王子町13-5)
▼受付時間 平日9時〜17時 ☎078-923-9966
播磨町で相談会を実施します
一度、お話だけでも聞いてみませんか?事前の申し込みは不要。時間内の出入りは自由です。(無料)
▼日時 11月24日㈮ 14時〜16時30分
▼場所 播磨町役場第1庁舎3階BC会議室
▼問合せ こども課家庭支援係 ☎079-435-2362
近隣で活躍されている里親
Xさんの体験談
私たち夫婦が里親登録したのは、2年前の9月でした。登録してすぐに高校1年生のAちゃんがうちに来てくれました。
食べられないものが多いAちゃんは、お好み焼きが大好きと聞いたので、焼そばも好きだろうと思って夕食に出すと、キャベツをひとかけらも残さず、寄り分けます。聞くと、お好み焼きのキャベツは食べられても、焼そばのキャベツの食感は無理なのだそうです。
ある日、学校から帰宅すると第一声、「おばさん、ピンチなんです」と言ってきました。何があったのかとびっくりもしましたが、頼ってくれたAちゃんの事を何とかしなくてはと思い、話を聞き、関係の相談窓口に電話をかけ、どうにか解決したことがありました。
実子とは違う発達特性に戸惑い、イライラしてしまう事もありますが、実子の子育てでも、イライラした事を思い出すと、里子の子育ても特別ではないと思い、意識して良いところを見るようにすると心が落ち着きました。
高校3年生になったAちゃんが、独り立ちする日も近いですが、嬉しい時、困った時に思い出してもらえる存在になれたらいいなと思っています。
現在、里子3人を含む、8人家族。毎朝、小学生の里子2人の元気な「行ってきます」の声に、私自身も笑顔とパワーをもらっています。
Yさんの体験談
現在9歳、4歳の2人の子どもがいます。養育里親として、6年ほど前から子どもを順番に迎えて、今は家族4人です。1日がとても早く感じる日々です。
夫婦2人での生活と比べると、中々思い通りにいかないことも多いです。でも、楽しいことや嬉しい成長、新たな発見や体験を、子どもを通して経験しています。
子育てを通して、色んな人に出会い助けてもらうことも増えました。みんなと違う家族のかたちですが、出会う人みんなが理解し、愛をもって接してくれます。
今の楽しみは、子どもたちの少し前の写真や動画を家族で見ることです。2人の些細ながらも成長を感じ、嬉しくなります。
多くの人に愛され助けてもらったぶん、隣の人を励ませる大人になってほしいと願っています。