これからの地域づくりをすすめるために、  自分たちでつくる地域づくりのススメ(播磨町)

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播磨町まちづくりアドバイザーに聞く

まちづくりアドバイザーって何をする人ですか?
4月から播磨町まちづくりアドバイザーになった佐伯亮太です。これまでに兵庫県を中心に各地の地域づくりに関わってきました。
例えば、空き家が急増している山間の集落では、自治会で空き家を見守る仕組みをつくりました。また、別の集落では地域で育てた山桃を使ってジャムを作って販売する仕組みづくりのサポートをおこないました。
他にも団地再生や商店街の活性化、朝市の企画など「まち」に関わる様々なことをやってきました。
播磨町のまちづくりアドバイザーとしては、播磨町のまちづくりに関する全てのことに関わっています。
例えば公共施設の利活用や、市民活動団体の活動サポート、庁内で開催されるワークショップの進行役などです。最近では、認知症サポーターの研修会をおこなったり、播磨南高等学校との連携に関わったりするなど、一見するとまちづくりとは関係無さそうなことでも、播磨町のまちに関わることならなんでもやっています。
まちづくりは楽しいだけじゃなくて、安心できることが大切です。特に少子高齢化がより進むこれからのまちづくりには福祉との連携が重要だと思っています。

アドバイザーから見た播磨町ってどんなまち?
私が播磨町に転入してきて、約6年が経ちました。
恥ずかしながら引っ越してくるまでは播磨町がどんなまちなのか知りませんでした。実際に暮らしてみると小さいながらも魅力的な場所がたくさんあり、まちがコンパクトだからこそ、暮らしやすいことがわかってきました。
しかし、新住民と旧住民のコミュニケーション不足が目立つなと思っています。
これは播磨町に限った話ではありません。播磨町のような都市部に近く、戸建て住宅が多いまちはどんな地域でも話題にあがります。
例えば自治会の運営を見ると、新住民がなかなか関わってくれないといわれる一方で、新住民からは関わり方がわからないとか、関わりたくないといったような声を耳にします。
これからの播磨町を考えると、新住民、旧住民関係なく自分たちで地域を運営する必要があります。行政や各種団体との協働を進めつつ、自分たちの地域は自分たちでつくる時代になっていくでしょう。

自治会アンケートを実施したようですね 
令和2(2020)年6月に播磨町自治会連合会が中心となって、播磨町にある46自治会の会長に向けた自治会の活動実態を把握するアンケート調査を実施しました。なんと回収率は100%でした。通常このような調査は60%程度回収できれば良い方です。
今回、全ての自治会から回答をいただいたことに地域の力を感じました。今回アンケートの回収を4つのコミセンにお願いしたのがポイントでした。コミセン館長の皆さんが、未回答の自治会に直接声掛けをしてくださったようです。実は、播磨町のコミセンってすごいんですよ。

コミセンって、どんなところがすごいんですか?
〜地域の拠点としてのコミュニティセンター〜
播磨町には4つのコミセン(西部、野添、東部、南部)があり、さまざまな地域活動の拠点となっています。自治会長の皆さんは、コミセン館長と話すことが多いと思います。それぞれのコミセンは、4つのコミセンごとにある自治会長を中心に構成されるコミュニティ委員会が指定管理者として管理運営しています。
実は地域の拠点を地域団体で管理運営できている自治体って少ないんですよ。
それを実現している播磨町は実は最先端のまちづくりが進んでいるとも言えます。
4つのコミュニティ委員会を見てみると、独自の行事を開催したり、定期的に自治会長が集まる会議を開催したり、地域を取りまとめる団体として機能しています。
聞いたところによると、自治会長や団体の代表でなくても、意思があれば参加できるコミュニティ委員会もあるようです。しかし、活力のあったコミュニティ委員会も、ここ最近は自治会長になったら充て職としてコミュニティ委員会の役があたると認識してらっしゃる方も増えているようです。これからの地域づくりを進めるうえで、この充て職がネックになってくるといわれています。
自治会長になったら、わけも分からぬままいろんな役割が充てられ(充て職)、毎週末なにかしらの会議に出ないといけなくなったと聞くこともあります。そんな皆さんが口を揃えて言われるのは、「よくわからない」ということです。これが、自治会長になるとたいへん!と言われる一つの理由だと思います。

そんな声聞いたことありますね。だから自治会長や地域の役をやりたくない人が増えますよね。なにか対応策はありますか?
アンケートの回答にも複数あったのですが、「他の自治会の情報を知りたい」、「自治会の運営手引がほしい」、「他の自治会との交流」といったように自治会運営を円滑にするための情報が求められていることがわかりました。
個別に伺うと、自治会長の引き継ぎにも大きな違いがあることがわかりました。ある自治会では、1年間でやることをきっちりまとめた資料が前任者から渡されるようでした。しかしある自治会では前任からの引き継ぎはなく、役場に聞いたり、ゼロから調べたりしてなんとか運営していると聞きました。また、自治会長の任期や再任も様々で、お一人で長く務められる方もいれば、輪番制で1年ごとに交代する自治会もあります。
どちらも共通していえるのは、運営ノウハウが蓄積されにくいということです。
例えば前者は会長個人にノウハウが蓄積されすぎて、なかなか後任に引き継ぎにくくなります。後者は前任者がやっていたことを焼き直しながらやるだけになるので、改善しにくいです。
このように自治会運営がかなり属人的になっているということがわかってきました。
うまく運営するには、どうしたらいいのでしょうか?
そこで、播磨町自治会連合会では、播磨町版自治会運営手引をつくることになりました。
例えば、年間予定、コミュニティ委員会などの他団体との関係、行政の窓口など、はじめて自治会長になった人でもおおよそやることがわかるような手引が作れないか検討を始めています。
ちなみにですが、現在の自治会長に声掛けさせていただいて、有志で手引作成プロジェクトチームを作って検討しています。できるだけわかりやすく、使いやすい手引になるように検討しています。年度末には完成する予定にしています。

運営手引き、いいですね。
これから自治会はどんなふうになっていくといいと思いますか?
先にも書いたとおり、播磨町にはコミュニティ委員会や自治会連合会など地域に関わる様々な団体があります。他にもNPO法人や環境や福祉といった特定のテーマで活動する団体もたくさんあります。これからの地域づくりには、これら様々の団体との協働が必須です。専門的には「補完性の原則」が大切だと言われています。これは自分たち
でできることは自分たちでやるが、より大きい組織や広いエリアでやったほうがいいことは大きな単位で進めるという考え方です。例えば防災訓練は自治会でやるだけではなく、コミュニティ委員会でやるとこれまでと異なる訓練ができるかも知れません。
このように自治会だけではなく、他の団体や行政と適切に協働関係を築くことで特定の場所に負担が偏らないようにすることがよりよい地域運営のために大切なことだと思います。

あとがき
様々な団体が協働しながら、地域づくりがすすみ、住みやすさにつながるといいですね。
﹇聞き手 広報担当(宮)﹈

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