令和6年度 全国学力・学習状況調査の結果の分析と考察(播磨町)

今年4月18日、小学6年と中学3年を対象として、国語、算数・数学の2教科で、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が実施され、小学校・中学校ともに7月29日に文部科学省からその結果が公表されました。播磨町教育委員会としましても、結果の公表を受けて、播磨町の児童生徒の結果を分析しましたのでお知らせします。
なお、この調査によって測定できる学力は、特定の一部分でしかありません。
問合せ 地域学校教育課 ☎079-435-0545

学習面
調査結果 小中学校ともに、全国平均と同程度
【小学校・国語】
問題形式 記述式の問題では、複数の考え方、答え方があるものなどについて出題
〇学年別漢字配当表に示されている漢字を文の中で正しく使うことについては良好
〇人物像や物語の全体像を具体的に想像したり、表現の効果を考えたりすることができるかどうかについては良好
△目的や意図に応じて、集めた材料を分類したり関係付けたりして、伝え合う内容を検討することができるかについて課題がみられる
△主語と述語の関係を捉えることができるかどうかについて課題がみられる
【小学校・算数】
問題形式 「事実」「方法」「理由」を記述する問題を出題
〇直径の長さ、円周の長さ、円周率の関係について理解しているかどうかの問題については良好
具体的には、円柱の展開図について、側面の長方形の横の長さが適切なものを選ぶ場合においてである
△問題場面の数量の関係を捉え、式に表すことができるかどうかについて課題がみられる
△計算に関して成り立つ性質を活用して、計算の仕方を考察し、求め方と答えを式や言葉を用いて記述できるかどうかについて課題がみられる
【中学校・国語】
問題形式 記述式の問題では、複数の考え方、答え方があるものなどについて出題
〇文脈に即して漢字を正しく書くことは良好
〇短歌の内容について、描写を基に情景の時間帯の違いを捉えたりすることは良好
〇目的や意図に応じて、集めた材料を整理し、伝えたいことを明確にすることは良好
△話し合いの話題や展開を捉えながら、他者の発言と結びつけて自分の考えをまとめることに課題がみられる
△表現を工夫して物語の最後の場面を書き、工夫した表現の効果などについて説明することに課題がみられる
△短歌の用いられている表現の技法について理解しているかについて課題がみられる
【中学校・数学】
問題形式 「事柄・事実」「方法・手順」「理由」を記述する問題を出題〇等式を目的に応じて変形することができるかについては良好
〇簡単な場合において、確率を求めることができるかについては良好
〇複数の集団のデータの分布から、四分位範囲を比較できるかについては良好
〇連続する二つの偶数を、文字を用いた式で表すことができるかについては良好
△総合的・発展的に考え、成り立つ事柄を見い出し、数学的な表現を用いて説明することに課題がみられる
△グラフの傾きや交点の意味を事象に即して解釈することにやや課題がみられる

生活面
「やる気」を支えるのは生活習慣です。朝食だけでなく3食をきちんとバランスよく食べることで、頭も体も心もバランスよく成長することができます。また、眠っている間に体を大きく成長させたり、病気を防ぐ力をつけたり、ストレスを解消させたりします。将来の夢や目標を達成させるためには、心身ともに健康な体をつくることが大切です。毎日の生活リズムを見直し、計画的に、自分に合った勉強方法を確立することで、基礎基本を定着させ、学び続ける姿勢を身につけていきましょう。

昨年度と比べ、播磨町に貢献したいと考える児童・生徒数が増えています。
播磨町としては、感謝の心やふるさとへの愛着心を深めていくため、地域の文化行事や伝統行事、ボランティア活動等に児童・生徒が主体的に参加し、地域の
人々とのつながりを深めて地域の魅力を発見できるよう、学校・家庭・地域が一体となった取り組みを進めていきたいと思います。
また、ご家庭においては、今一度、地域や社会をよくするために具体的に何ができるかを是非、お子様と話し合ってみてください。

まとめ
学校では、今回の調査結果を分析し、学力向上に向けた取組を推進します。
ご家庭におかれましても、播磨町教育委員会が学校を通じて配布しております「子どもたちのかがやく未来のためにー家庭でできることー」を参考にしていただき、基本的な生活習慣や規範意識を身につけ、家族の一員としての役割や自覚を持たせ、自尊感情を育んでいただきたいと思います。
様々な情報が渦巻く現代において、社会では、多種多様な課題や困難に対応し、異なった分野をつなげることで新たな価値を創造できる人材が求められています。町としても、学校はもちろん、家庭そして子どもたちを取り巻く地域のみなさんと一緒に、子どもたちが未来を力強く生き抜く力をつけるため、知・徳・体ともに輝かせていきたいと考えております。

カテゴリー

アーカイブ