あした天気になぁれ(稲美町)

ひろげよう こころのネットワーク
『2021 いなみ人権・福祉フェスティバル』
令和3年12月4日(土)、新型コロナ感染症拡大防止対策として規模を縮小し、「いなみ人権・福祉フェスティバル」を2年ぶりに開催しました。この大会は、「人権週間」(12月4日~10日)と「障害者週間」(12月3日~9日)の啓発事業として、この時期に開催しています。
大会では、以下のオンライン講演会と、「障害者週間」啓発ポスター展(11月10日〜12月9日)を実施しました。
演題「人は、人を浴びて 人になる」
講師:夏苅郁子さん(やきつべの径診療所 精神科医)
統合失調症のため、健全な家庭生活や子育てが全くできない母と、家庭を顧みず収入を家に入れない父のもとで、孤立した過酷な少女時代を送った夏苅さん。両親と自分の不幸だけでなく、社会までも恨み続け、やがて自暴自棄な生活に陥り、孤独と絶望から2度の自殺未遂。そんな自分でも、偉くなって周囲を見返したい一心で医者になる。
友人の仲介により母と再会。母は母なりに家族を守ろうとしていたことを初めて知る。母の統合失調症と真正面から向き合い、やがてあれだけ恨んでいた母を尊敬すると言えるまでに自己変容する。人は、様々な人のかかわりで変容する。人は、人によって壊されていくこともあれば、逆に人の善意、真心、愛情を浴びて、成長もできる。
今、夏苅さんは、苦しみを治す魔法はないと言い切る。患者さんに対しては、「どんな失敗があっても、自分を責めない。決して自分一人ではない」ことを伝え、ひたすら寄り添う治療に努める日々を送っている。
(問合先)人権教育課 人権教育係 ☎ 492-2550  地域福祉課 障がい福祉係 ☎ 492-9136

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