よく学びよく育つ(播磨町)

播磨町立図書館
館長 山本一美

皆さんが本を読むようになったきっかけは何でしょうか?「子どもの頃からずっと読んでいた」「小学校の読書感想文で」「いつのまにか…」、色々あるかと思います。今、図書館で仕事をさせていただいていますが、私は小学校中学年までほとんど本を読みませんでした。
友達と駆けっこをしたり、外で遊んだりする日常でした。そんな中、小学4年生の時に体調を崩して1週間ほど入院しました。大部屋にテレビは1つ、観られる時間も決まっていました。
1日がとても長く退屈だと思っていた時、当時の担任の先生が本を持ってお見舞いに来てくれました。マンガ本でしたが、普段本を読まない私には手に取りやすく、手持無沙汰の度に何度も読み返していました。私と本との出会いはその時です。その後、成長していくうちにマンガ、読み物、趣味の本と読む本の幅が広がっていきました。
本を読む習慣がない方も、いつどこで読書の扉を開くきっかけがあるか分かりません。図書館は赤ちゃんから図書館カードが作れます。
文字が見えづらくなった方には、文字の大きな本もあります。皆さんどなたでも本と出合うチャンスがありますので、ぜひ読書の楽しさを知っていただきたいです。そして、そのお手伝いを図書館ができれば大変嬉しく思います。

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